3.11 エピソード2 (10月29日更新)
失われた一途ないのち
だれひとりとして姿を見ることが出来ない楢葉の町
その中を、あの家で、あの家族と幸せそうに暮らしていたあのワンコや、ニャンコが
鎖を解かれ、エサ、水、そして愛する人たちを求めて彷徨う・・・
車のエンジンの音が、探し求める人のその音に聞こえたのか…
そばに近づいて来る。
私は、戸惑いながらも
「おじさんの車に乗って山のお家(いやしの森)へ来る?!!」
と尋ねてみる…
「いや、お父さん、お母さんを待つヨ!!」
とみんな同じ答えを返してくる。
そして1週間後、1ヶ月後、
又、車の音に寄ってくる…
そして私は、ひと時の安らぎのエサと水を与えて…
又、同じ事を聞く
同じ答えが返ってくる。
そして月日は流れ、暑い暑い夏が終わろうとした時、その子たちの姿は見えなくなった。
「あんなに逢いたかった人に逢えたかい?」
どうしようもない怒りと、
懸命に1日1日を生きぬいた一途な命に
私は思いを巡らし
涙が止まらない…
安らかに…
(このエピソード2を御主人が大好きだった太郎君に捧げる…) 坂本恵悟
P.S. 数少ない例ですが、いやしの森へ来ると言ってくれ、命を救うことが出来たラーメン屋の野崎ジン君が今も元気でいます!!保護当時は殆どの毛がぬけ落ちフィラリアに入られていました。今の元気な姿を見て下さい!!
原発避難区域と楢葉いやしの森についてはこちらをお読みください。
2013年5月にはジン君のご家族が会いに来てくれました。上の写真はご家族を待つジン君の後ろ姿です。
▶近況報告「再会!お父さんが会いに来てくれた!」
また、8月には山羊のユキちゃんのご家族も会いに来てくれました。
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いやしの森応援隊解散のお知らせ(2015年3月追記)
2015年3月20日をもって、いやしの森応援隊は活動を終了します。→ 「応援隊」活動終了、ならびに今後のご支援についてのご案内
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